「老後のために貯金しなきゃ…」と思っていませんか?
でも「 DIE WITH ZERO」という本には真逆の考え方が書かれていました。「いつか使うために貯めるお金」を「今、体験したいこと、興味があること」に使うことの大切さに気づかされました。
この記事ではこの本を通して得た学び、今の生活にどう活かしているのかをシェアします。
📕本の要約
「老後のために貯金をする人生」ではなく「今この瞬間にお金を使って、価値ある体験を積もう」という人生を豊かにするための方法が書かれた本です。限りある人生で「お金」と「時間」を最大限に活用するための9つのルールをもとに「死ぬときに貯金ゼロが理想」というメッセージが印象的です。
💡読んで気づいたこと
人生の本当の仕事は「思い出作り」
「人生でしなければいけない仕事は思い出作り」という言葉に出会い、ハッとしました。
私たちはつい、物を買うことに重点を置いてしまいがちです。しかし、本当に幸せを感じるのは、体験や経験にお金を使った時なのではないでしょうか。新しい場所を訪れたり、大切な人と特別な時間を過ごしたり、挑戦したことのない体験をしたり。そういった経験こそが、後になって振り返った時に心を温かくしてくれる宝物になるのです。
特に印象的だったのは、今を楽しみながらも「未来の配当」を意識するという考え方です。様々な体験をして、それをブログやYouTube、写真や動画として記録しておく。そうすることで、後から見返した時に鮮明に思い出すことができ、一度の体験が何度も私たちを幸せにしてくれるのです。
思い出は色褪せることがなく、誰にも奪われることのない、人生最高の資産なのかもしれません。
相続への新しい視点:「生きているうちに与える」
もう一つ大きく価値観が変わったのが、相続に対する考え方です。
従来の相続は、亡くなった後に財産を家族に残すものだと思っていました。しかし、この本では全く違うアプローチが提案されていました。それは「生きているうちに財産を分け与える」という考え方です。
この方法には素晴らしいメリットがあります。まず、財産を渡した側は開放感を得て、残ったお金を自分の好きなように使えます。一方、受け取った側も人生の早い段階でまとまったお金を手にし、より自由に活用できるのです。双方にとってWin-Winの関係を築けるのです。
また、相続といえばお金のトラブルがつきものというイメージがありましたが、生前に分け与えることでそうした問題も回避できると気づきました。透明性があり、感謝の気持ちも直接伝えられる。これこそが本当の意味での「財産の継承」なのかもしれません。
「先に与える」を日常に活かす:親孝行の実践
この「先に与える」という考え方は、相続以外にも応用できることに気づきました。特に印象深かったのが、親孝行への新しいアプローチです。
従来の私なら「いくら稼げたら親孝行しよう」「何歳になったら親孝行しよう」と先延ばしにしていました。しかし、この本を読んでから「今、親孝行のためにできることは何か」を考えるようになりました。
実際に体験した出来事をお話しします。この本を読んでいた数週間後に親の誕生日があり、一緒にデリバリーピザを食べてお祝いしました。その時、何気ない会話の中で親が「ケーキも食べたかった」とぽつりと言ったのです。
以前の私なら「来年はケーキにしよう」と考えるところでした。しかし今回は違いました。「今できることは何か」を考えたのです。
翌日、私はショッピングモールに向かい、ケーキを購入して親に渡しました。親は驚いていましたが、ケーキを食べている満足そうな表情を見て、「買ってきて良かった」と心から思いました。
学んだこと:行動の先延ばしをやめる勇気
この経験から学んだのは、先延ばしではなく「今すぐ行動する」ことの大切さです。
- お金を使ってでも、使わなくても、今できることは何か
- 相手が本当に求めているものは何か
- どうすれば相手を喜ばせることができるか
これらを考えて、迅速に行動に移すこと。それが人間関係を豊かにし、お互いの幸せを増やす秘訣なのだと実感しました。
まとめ
「思い出作り」と「先に与える」という2つの考え方は、私の人生観を根本から変えてくれました。物質的な豊かさよりも体験の豊かさを、将来の約束よりも今この瞬間の行動を大切にする。そんな生き方を心がけていきたいと思います。
皆さんも、今日から「今できることは何か」を考える習慣を始めてみませんか。きっと、人生がもっと充実したものになるはずです。